中小企業診断士けんけんの部屋

中小企業診断士及び銀行員として受験対策や日常業務を気ままに伝えます。中小企業診断士多年度生に特にお勧めします。

設問分析(事例3)

おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。

 

事例1の設問分析について話してきました。

事例1では設問自体が何言ってるか分からない時が多いので設問分析は特に有効です。

最近は傾向が変わりつつありますが、事例1は与件にヒントが少ない事が特徴でした。

平成25年事例1は正にその典型事例でした。与件が超短いですから。

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事例1対策 強み・コアコンピタンス

おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。

 

昨日は有料ブログについて突発的にリリースしました。

個人でブログを書き続けて実は昨日で164記事になりまして、新たなチャレンジをしたいと思った次第です。

診断士であれば自分のスキル・ノウハウを提供してお金をいただく事が本来のあるべき姿では無いかと考えており、今回こうした形になりました。ブログについて今後どうすべきか考えておりますが、今は診断士を受験する皆様を合格に導く為に何が出来るか考えております。

有料版ブログはnoteというコンテンツで販売しておりますので、是非ご検討を宜しくお願い致します。

 

 

 今回は事例1の強みについて書いていきます。

事例1は強みの維持強化が根底のテーマです。それは常に意識してもらいたい事ですので一緒に考えてみましょう。

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ここで先日解説した平成25年事例1の設問を振り返りましょう。

第2問設問2

A社のオペレーターの離職率は、同業他社と比べて低水準を保っている。今後、その水準を維持していくために、賃金制度以外に、どのような具体的施策を講じるべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

という問題があります。

 

ここで質問です。

なぜA社のオペレーターの離職率は低水準でなければならないのでしょうか?

解答はA社の強みを維持できなくなるからです。

あくまで私見ですけど・・・。

事例1の強みは、①ビジネスモデルとしての強み②組織としての強みの二つであると私は認識しています。

 

①ビジネスモデルとしての強み

事例1は外部環境変化への対応がメインテーマになります。

輸入品などの廉価商品による価格競争、リーマンショックによる不景気など、バリエーションは様々です。

それに対応してビジネスモデルを変えていき、

競争優位性を築くことが求められます。

これがビジネスモデルとしての強さとなります。

 

②組織としての強み

事例1の場合は社長の属人的スキルは強みとならないです。逆に事例2だと個人のスキルがそのまま強みとなります。

事例1で社長のスキルが強みとなれば、組織人事事例にはならないです。社長のスキル・経験を組織内で共有することが求められます。人事施策もOJTなどの研修も社員個人の強みがそのまま組織としての強みに繋がるからです。

組織内コミュニケーションを円滑にする事で社員間の絆も深まり一体感のある組織に変革していきます。

社長のワンマン会社では無いという事です。

 

話を戻して、先ほどの平成25年第2問設問2に戻ります。

オペレーターの離職率を低水準に維持するために具体的施策について問われました。

結論から言いますと、社員が辞めるとA社の強みの維持強化が出来ないからです。

組織人事がテーマである事例1の場合は、強みは組織にあります。当然組織に属する従業員が辞めると組織の力は弱くなります。

正社員論点の「あるある」事例としては、例えば新規事業を行う際に、正社員によりA社にノウハウを蓄積する事が求められる事があります。

正社員がどんどん辞める会社はノウハウが蓄積されません。なので社員を簡単に辞めさせる訳にはいかないわけです。

リストラは基本NGです。令和元年事例1でも「高齢者を対象とした人員削減は苦渋の決断」だったわけです。

 

事例1鉄板論点である権限委譲も組織の強みを強化するものです。社長のワンマン体制では社長個人のスキルはマックスかもしれませんが組織としてはマイナスになり得ます。A社社長が高齢であれば尚更です。

A社社長にもしもの場合もあった場合に、A社はあっという間にガタガタになります。

実は私も銀行に勤めていて、社長の急逝によってガタガタになっていった企業を結構見ています。その社長は皆高齢では無くて、急に亡くなられたわけなので、事業承継の論点とはまた違いますが・・・。

 

私の場合ですが、「強みを活かす」ケースとして下記のケースを想定しました。

①留意点問題

事例1でも「留意点を述べよ」という留意点問題が多くなりました。留意点とは「気を付けること」という事ですが、何を気を付けるべきか?

設問文、与件文を読んで忠実に答えれば良いのですが、気を付ける事は一杯あります。何を答えたら分からない場合の第1候補は「強みを活かす」事に留意する事です。

②今後の戦略問題

事例1と事例3は強み×機会のマッチングです。S(強み)×O(機会)のクロスSWOTと呼ばれる手法です。

環境分析問題はなぜ出題されるのでしょうか?それは今後の助言問題に活かすためです。環境分析問題で強みを分析させておいて、それを活かさない手は無いと思います。

先日お話した成功体験、失敗体験もそうです。弱みを分析させてそのままでは社長怒らないですか?

 

少し話が飛びましたが、事例1の強みは伝わりましたか?

事例1はあくまで組織が強みですよ。

事例2は個人レベルのスキルでもOKです。令和元年事例2でもYさんの参加イベントの雰囲気に合わせた衣装の提案・接客などはバリバリ個人のスキルです。そもそもB社2名しかいませんので、組織の力は・・・。

事例3は強みを製造面・市場面それぞれで活かすことです。

 

皆様も、各事例毎に強みを分析してみたら面白いかもしれないですね。

ではここまでにします。また明日へ。

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皆様へのお知らせ

いつもブログを読んでいただき有難うございます。

ここでお知らせがあります。

診断士2次試験まであと93日になりました。

ここで少し違う試みに挑戦したいと思います。

有料ブログの販売です。

「えー金取るの!!」という事が聞こえてきそうですが・・・。

少し聞いて下さい。

本試験まで93日です。いや93日しかありません。

私は過去問を重視するスタイルです。正解が公表されない中「私なりの過去問解説集を作りたい」と思うようになりました。しかし、ブログという特性上、解説がぶつ切りになってしまいます。

もう一つの理由がネットでの誹謗中傷対策です。この有料ブログでは私が書いた答案も掲載していきます。ただ現在もブログで書いた事に対して一部の方から誹謗中傷を受ける事もしばしばあります。

通常のブログはそのまま継続していきますが、それ以外にガッチリした診断士対策をしていただく為に有料ブログを販売させていただきます。

令和元年事例1から販売します。といっても子供のお小遣いで買える値段にしました。

私の構想では「設問分析編」「与件読解編」「解答プロセス編」を各事例それぞれにて販売します。令和元年事例1設問分析編は200円です。レッドブルより安いでしょ。

200円なら許してくれるかなと思っていますが・・・。

その代わり有料ブログでは普段書けないようなメソッドを書いています。

いつもは「はてなブログ」にてブログを書いていますが、有料ブログは「note」というコンテンツで販売します。実験的な試みになりますが、是非宜しくお願い致します。

「note」のサイトはこちらからになります。

 

一応これも恒例なので貼っておきます。

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設問間の関連②

おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。

 

平成28年事例1を題材に設問間の関連性について話しています。私のブログでは過去問を題材に話をします。まだ解いていないという方もいると思いますが、過去問は教科書になりますので。

過去問演習でトレーニングを積むのは勿論ですが、あくまで目標は本試験での合格です。当たりまえですが。

それには過去問演習で良い点を取るのが目標ではありません。

「本試験当日80分の試験時間の中で各科目60点以上の答案を提出する」事が目標になります。

過去問を使い倒した上で本試験対応を行っていく必要があります。これについてはまた記事を書きたいと思います。

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では昨日の続きのお話です。平成28年事例1の設問構造について話していました。

 

実はこの事例は設問を読めば、大体のストーリー展開が分かります。

事例1特有のストーリー展開との関連があるからです。

 

事例1の場合のベタなストーリー展開はこうなります。

①過去のA社は成功している

②外部環境の変化が起きる

③A社はコアコンピタンス(強み)を活かして多角化する=全体戦略変更

④全体戦略が変われば組織が変わる

⑤組織が変われば人事が変わる

 

A社の与件文は概ね過去から現在まで時系列に書かれています。なので上記の①から⑤も時系列に与件に出てきます。

順番に解説していきます。

 ①過去のA社は成功している。

過去のA社は上手くいっています。先ほど与件文に時系列で書かれると話しましたので、与件文の最初の方に書かれています。

事例3のように終始ダメダメな会社はあまり登場しません。後で述べますが外部環境の変化に対して、A社のドメイン及び組織人事をどう変革していくか?が事例1の根底に流れるテーマなので、始めは上手くいっていないとストーリー展開が難しいのかな?というのが私なりの解釈です。出題者では無いので真意は分かりませんが、こういうストーリー展開が多いです。

 

②外部環境の変化が起きる。

コロナウイルスがあるので実感しやすかもしれませんね。過去に成功しているA社に外部環境の変化が襲い掛かります。リーマンショック、不景気、令和元年であれば健康志向の高まり、受働喫煙問題などいろいろ起こります。

 

③A社はコアコンピタンス(強み)を活かして多角化する=全体戦略変更

過去成功しているA社に外部環境変化という脅威が襲い掛かります。

当然A社は大ピンチに陥ります。やばいよやばいよ・・・。

でもA社は引き下がりません。A社の強みであるコアコンピタンスを活かして全体戦略を変えていきます。

アンゾフの成長ベクトルで言えば、多角化方向に向かうことです。ビジネスモデルを変えると言った方が良いですかね。

つまり、今までのビジネスを変えていくわけです。ただしA社の強みを活かした関連多角化です。無関連多角化はNGです。

 

④全体戦略が変われば組織が変わる

組織は戦略に従います。当然全体戦略が変われば、戦略に合う組織を構築しなければなりません。

あるあるパターンとしては機能別組織であるA社が全体戦略が変わりました。

A社の組織をはどう変えていきましょう?というパターンが多いと思います。

 

⑤組織が変われば人事が変わる

④で組織が変わりました。当然組織に求められる人材も変わってきます。

 

これが事例1は鉄板ストーリーです。皆様も過去問で検証してみて下さい。

 

昨日まで平成28年事例1の設問を検証しましたが、設問での問われ方も時系列で展開していきます。昨日の記事を再度読んでいただければ幸いです。

 

第1問で3代目について聞かれました。

設問1では成功事例が聞かれています。つまり上記の①過去のA社は成功している状態です。

設問2では失敗事例が聞かれています。つまりA社は上手くいっていない状態。

②外部環境の変化を受けている状態であると想定できます。

 

第2問で5代目について聞いています。

設問1でA社は新規アルバム事業へ展開しています。③全体戦略の変更、多角化について聞かれています。

設問2は新規アルバム事業を展開した際の組織について聞かれています。④全体戦略が変われば組織が変わっています。

 

第3問でそのものずばり⑤組織が変わった後の人事戦略について聞かれています。

 

与件のストーリーと設問間の関連性がマッチしていますね。

これがマッチしない事例が先日解説した平成25年事例1です。

いきなり助言問題を出されて当時の受験生は混乱してしまった超難関事例です。

 

今日は結構重要な事を話しました。あまり受験生の皆様が意識されていない論点だと思います。でも今日話してしまいました・・・。

皆様頑張っていきましょう!!

 

有料ブログも絶賛販売中です。令和元年事例1の設問分析を徹底解説しています。

価格は200円です。

 

 

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設問間の関連(事例1)

おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。

 

平成25年事例1を例に設問分析を解説してきました。事例1は設問文の表現が曖昧で「ちょっと何言ってるか分からない」サンドウィッチマン状態になる事が多いです。

なので設問分析で「何が聞かれているのか?」をしっかり把握する事が重要になります。しっかり設問分析トレーニングをしていきましょう。

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私の中で重要だと思っている事が設問構造です。事例1では特に重要だと思います。

今日は良くある設問1、設問2というような問われ方をさせた際の考え方を見ていきましょう。

平成28年事例1を題材に話していきます。解いた事が無い人でも分かるように話していきますのでご安心を。

では解説していきます。

 

第1問

業績が好調であったA社の3代目社長の時代に進められた事業展開について、以下の設問に答えよ。

(設問1)

当初立ち上げた一般印刷事業などの事業展開によってA社は成長を遂げることができた。その要因として、どのようなことが考えられるか。100字以内で述べよ。

(設問2)

1990年代後半になっても売上の大半を学校アルバム事業が占めており、A社の3代目社長が推し進めた新規事業が大きな成果を上げてきたとはいえない状況であった。

その要因として、どのようなことが考えられるか。100字以内で述べよ。

 

第1問のリード文で3代目社長に進められた過去の事業展開の設問であると分かります。特に重要な点が「3代目社長の時代」「進められた」という事です。

「3代目社長の時代」というのは、ある意味時制を表しています。第1問を解く時には与件文の「3代目社長」が書いてある箇所から根拠を抽出しなければなりません。また「進められた」とあるので過去の話になります。

 

設問1では「一般印刷事業によってA社が成長を遂げた要因」について聞かれています。設問2では「1990年代後半」の「3代目社長が推し進めた」「新規事業」が大きな成果があげられなかった要因が聞かれています。

 

設問1が成功要因、設問2が失敗要因を聞いています。

ここで質問をします。

出題者はなんで成功要因や失敗要因を聞いているのでしょうか?

 

私は出題者ではないので明確な答えを出せませんが・・・。私なりの解答は

「成功要因は今後も活かせ。失敗要因は今後繰り返さない。」という事です。

今後のA社に対して助言するために、成功要因、失敗要因を分析させています。

それも第1問、第2問と別の問題にはせずに、第1問の設問1と設問2という形で質問しています。これは設問1と設問2が関連している事を意味しています。

設問分析や解答を導く際に必ず設問1と設問2の関連を意識して下さいね。全く関係が無ければこういう質問形態は取りませんので。

 

成功要因や失敗要因の活用は試験で使えるテクニックになります!

 

そして第2問です。

A社の現社長(5代目)の経営革新に関連して、以下の設問に答えよ。

(設問1)

A社が、新規アルバム事業を拡大していく際に留意すべき点について、これまでの学校アルバム事業の展開との違いを考慮しながら、中小企業診断士として、どのような助言をするか。100字以内で述べよ。

(設問2)

A社では、これまで、学校アルバム事業を中核に据えた機能別組織体制を採用していたが、複数間で全社的に人材の流動性を確保する組織に改変した理由を100字以内で述べよ。

 

 リード文を見ると第2問は5代目社長の経営革新について聞いています。

第1問は3代目でした。「5代目社長」というワードは要注意でしたね。時制を表すワードになります。与件文から解答の根拠を探す時も5代目の事が書いてある段落に注目する必要があります。

 

設問1では学校アルバムでは無くて新規アルバム事業を展開していきます。

設問2では新規アルバムを展開していく際に機能別組織から複数間で全社的に人材の流動性を確保する組織に改変した理由を問われています。

 

設問1と設問2の関連性はどうでしょうか?

設問1でA社は新規アルバム事業へ展開しています。

設問2は新規アルバム事業を展開した際の組織について聞かれています。

組織は戦略に従うですよ。

第2問は5代目社長が新規アルバム事業を展開した際の全体戦略と組織戦略をそれぞれの設問で聞いている事になります。

 

第3問です。

業績低迷が続くA社が有能な人材を確保していくためには、どういった人事施策を導入することが有効であると考えられるか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

 

この問題はA社の今後の人事施策について問われています。設問1、設問2という出題形式ではなく単独の設問です。

 

今日覚えていただきたいことは

・設問1と設問2のような問われ方をした際は関連性付けて考える事

・成功体験、失敗体験は今後のA社を助言する際に使えるテクニック

・組織は戦略に従う

この3点です。明日は設問間の関連性の続きの論点を見ていきましょう。

ではまた明日へ。

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