おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
今日はあなたが電卓カチャ男を卒業する方法をお伝えします。
説明しよう!「電卓カチャ男」とは私が2次試験を受けた時にとなりの席で事例4試験開始と同時に電卓をもうスピードで叩きつけて周囲にイライラビームをまき散らした怪人である。
チョー腹立ちます。前にも述べましたが、事例4は時間が無いんです。ムダな工程は極力省きたいです。
80分のプロセスはご自身で作らなければなりませんが、参考になれば幸いです。では具体的に解説していきます。
昨日のブログで与件文を読みながら経営指標のあたりをつけると述べました。
では平成28年事例4の与件文を一緒に読んでいきましょう。与件文のどこに着目しているか書いていきますね。
第1段落
「D社は県内産の高級食材を活かして」→粗利OK
第2段落
「目の前で調理されるステーキや野菜などの鉄板焼き」→おいしそう(これは冗談)
「県内に3店舗開店した」→有形固定資産回転率?
第3段落
「熟練した料理人が腕を振るう」→粗利OK
「1店舗を開設する一方」→店舗が焦点 有形固定資産回転率?
第4段落
「観光客数が堅調に推移」→売上OK
「来店客数は増加傾向を維持」「客単価も維持」→売上OK
第5段落
「食材にこだわり」→粗利OK
「固定客を獲得」「業績は順調」→売上OK
第6段落
「開店から1年以上経過しても創作料理店の業績不振」→有形固定資産回転率×
「その打開が懸念」→収益系項目× 新規出店がらみで設備投資の経済性計算?
第7段落
「用地代を含め約8億円を投じて」→負債比率?借入利息アップで売上高経常利益率?
「投資総額が確定した段階で最終的に決定」→負債比率?
第8段落
「新社屋の用地として市内の好適地を取得」→投資総額が確定しないうちに土地買っちゃうの?負債比率× 有形固定資産回転率×
「しゃぶしゃぶ専門店」→おいしそう(冗談です)
以上が与件文を読んで感じたことです。これを与件の余白に簡単にメモしていきます。
「有形×」「粗OK」とか自分が分かれば表示の仕方は何でもOKです。
与件しか読んでいませんが、
この企業は食材にこだわりを持ち固定客もいるから売上高総利益率は良さそう。
しきりに店舗の話があるので有形固定資産回転率は悪いのかな?それを改善していく為に「新たな出店に関する問題で設備投資の経済性計算」「店舗間の比較としてセグメント会計?」が出題されるのかな?
設備投資に関して8億設備すんの?負債比率が悪く、利息が膨らみ売上高経常利益率は悪いんじゃない?なんか土地を買ったの?→土地だけじゃ売上に寄与しないから有形固定資産回転率はテッパンかな?
という事で第1問の経営指標としては、
良い事が聞かれれば、売上高総利益率
悪い事が聞かれれば、有形固定資産回転率、負債比率、売上高経常利益率が候補になってきます。
それに加えて、試験開始後に解答用紙分析を行っています。営業CFを記入する欄が解答用紙にありましたね。なんで営業CFを分析させているのでしょうか?CF分析→短期安全性が悪いケースが多い→流動比率、当座比率あるぞ!
これくらい想定できれば充分です。
与件を読めば経営指標は大体絞れます。この後候補となる経営指標だけ電卓を叩いて検証すれば答えはほぼ出ます。
これで電卓カチャ男卒業ですね。
みなさん電卓カチャ男を見たら、そっと手を止めてあげて下さいね。ではまた明日へ。
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