おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
そういえば、1次試験の申込受付が5月8日までですね。通常の年であれば、さっさと受験申込する人も、コロナウイルスの影響もあり悩まれている人も多いでしょう。緊急事態宣言が5月末に延長される報道もあって尚更です。
私もタキプロという受験生支援団体でオンライン上ではありますが、受験生の皆様とお会いする機会も多いです。この不安なご時世の中、前向きに頑張っている姿は本当に頭が下がります。
私は受験申込は何が何でもやって下さいとは言いません。受験申込を止める人を非難する気も無いです。受験する、しないかは受験生の皆様の意思決定です。
ご自身の判断で受験を決めた人は頑張って下さい。受験を止める人は良く決断しましたと申し上げます。だって人生は意思決定の連続でしょう。
こういう時、自分の見解と違うとすぐ非難する人いるじゃないですか。一方的な意見で非難するのはナンセンスだと思います。
ご自身で受験を辞める決断をしたのだったら胸を張って下さい。決して悪いことでは無いと思います。
でも受験する意思がある人は受験申込を忘れないようにして下さいね。こればっかりは何ともなりません。
さて昨日から80分の解答プロセスについて書いています。
今日は設問分析について書きます。
私は設問分析はさらっと5分。これは別に設問分析を軽視しているわけではありません。与件を読む際や解答を書く際に、どうせ設問を再度見返すために始めにそんなに力を入れなくても・・・って感じです。
でも設問分析を始めにガンガンやっても良いと思います。それで得点に繋がれば。私は考える時間を増やすために敢えて設問分析を時間短縮しましたが。
何度も言いますが80分のプロセスはご自身で試行錯誤して作り上げるものですので。
私の設問分析のプロセスです。
①設問を読み、聞かれている事を明確にする。
②制約条件を確認する。
③字数を確認して解答フレームを考える。
以上です。シンプルですよね。以前は解答に使えそうな切り口や与件に書いてありそうな事を余白に全部メモしておりましたが、大分工程から外しました。
少し過去問を題材に説明していきます。今日は平成28年事例1設問2で行きましょうか。こんな問題でした。
1990年代後半になっても売上の大半を学校アルバム事業が占めており、A社の3代目社長が推し進めた新規事業が大きな成果を上げてきたとはいえない状況であった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100字以内で答えよ。
①設問を読み、聞かれていることを明確にする。
聞かれている事は「要因」です。分析系問題です。
②制約条件を確認する。
1990年代後半・・・与件の時制を必ずチェックする。→与件に「1990年」と出てきたら必ず解答根拠に結び付く。アタックチャンス!!
学校アルバム事業・・・これも与件と結びつけばアタックチャンス
3代目社長が推し進めた・・・「3代目社長」がやったこと。3代目社長の事が書いてある段落をチェックする。
③字数を確認して解答フレームを考える。
分析系問題で100字。解答フレームは「要因は①・・・②・・・である」
与件から根拠を拾い、多面的に書く。
A社の新規事業が成果を上げていない→多分強みが活かせていない論点はあるだろう
大体こんな感じです。これを全部頭の中で一瞬で行う。メモも何もしません。
以前は全て解答欄の余白にメモしていました。それもこれより詳細な分析をして。
しかし分析した事が解答に活かされていませんでした。それじゃ何の為の分析したんだろう?といろいろ考えた結果今のプロセスになりました。
先ほど一瞬で設問分析を行うと申し上げました。でもこれが最初から出来ていれば、もっと早く受かっていたわけで・・・。
これは私にとっては、「出来なかった事を出来るようにする」ためにトレーニングした結果です。
あなたは受験勉強を行って、本当に「出来なかった事を出来る」ようになっていますか?漠然と勉強していませんか?
2次試験では特にです。
過去問を回すだけの勉強では効果は限定的。自分の課題を見つけてそれを克服する事が必要です。
これは1次試験の受験生の皆様にも求められる事です。1次試験は7科目あり試験範囲も膨大です。この試験で100点を目指したら何年勉強すれば良いの?
過去問の頻出論点を出来るようにすることがミッションですよね。もしかして、今皆さんで出来る問題を3回やっても意味ないですよ。だって皆さんが既に出来る問題ですもの。得点獲得する能力は上がってませんよ。勉強している割に。
「出来なかった問題をピックアップして出来るようにする。」これの繰り返しが実力アップの方法だと思います。
ではまた明日へ続きます。ではでは。受験生の皆様からのご質問があればお気軽にどうぞ。
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