おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
診断士と本業である銀行員とのマッチングという意味合いで資金繰りを深掘りしていきます。
今日は資金繰り表について解説していきます。書式はこちらです。
資金繰り表は単純に「お金の出る、入る」だけです。
世の中が現金商売だけなら単純ですね。複雑にしているのは売掛金と買掛金など収支のズレを引き起こすから勘定があるからです。
家計簿でも現金だけなら分かりやすいけど、クレジットカードで払った場合に面倒くさくなる経験ないですか?
解説をしますので、上の表と少しにらめっこして下さい。朝サクッと読めるブログを目指したいますが少し勘弁して下さい。書式はいろいろあるので共通する部分を述べていきます。
まず「前月繰越」が月初の現預金の金額です。ここからスタートします。
次に「収入」です。いくらお金が入ってくるか?です。
上の表に合わせて書きますが、3月に売上が、100あったとします。単位は省きますね。現金商売ならば3月に現金売上100が入っておしまい。ここまでは簡単です。
売掛金はいわゆるツケです。売上が上がっても実際の現金が振り込みされるのは翌月以降になります。これが厄介です。
事例4でもCF計算書の問題ありますよね。売上債権が増加するとCFへの影響はマイナスであると学びましたよね。売上100あがっても手元に入るのは0。資金繰りの観点から見たらお金が一銭も入っていないので辛いです😢
次は「支出」です。いくらお金を支払うか?です。
さきほどの「収入」の裏返しです。現金で支払えば現金支出に振り分けられて終わりです。
ただし買掛金は後払いなので、翌月以降に支払います。買掛金が増えるとCF上はプラスの影響です。(その場で支払いが起きないので、現金支出は後回しです。後払いのイメージです。)
★支出に設備投資による支出も含まれる場合があります。フォーマットはいろいろあるという事で・・・・。
差引過不足=前月繰越+収入ー支出になります。
前月末の現預金に「収入ー支出」を足した金額になります。
「収入ー支出」は営業上の収支です。これがマイナスであれば単月の営業上でのCFはマイナスという事です。
でも収入ー支出がマイナスでも既に現金を一杯持っていれば当面は問題ありません。
前月現金が1,000ある企業と前月現金が10の企業では雲泥の差が出ます。そりゃそうですよね。資金繰りは現預金がマイナスにならないようにする為のものですから。
①前月繰越1,000+収入100-支出150=950
②前月繰越10+収入100-支出150=△40
①の場合はもともと現金が豊富にあるので、単月CFがマイナスでも問題ありません。現金が尽きるまでは大丈夫でしょう。
②の場合はもともと現金が少ない上に単月CFがマイナスです。この時点で現金が足りません。これはピンチです。
現場で事件が起きている状態です。さあどうしましょう?
危機感をあおったところで事件解決は明日に続きます。名探偵コナン登場ですかね。
では明日へ。
参考になりましたら、是非猫クリック!!宜しくお願いします。