中小企業診断士けんけんの部屋

中小企業診断士及び銀行員として受験対策や日常業務を気ままに伝えます。中小企業診断士多年度生に特にお勧めします。

経営指標について

おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。

 

昨日までは任天堂㈱の決算分析をしてきました。なるべく診断士試験と結び付けるように書きましたが参考になったでしょうか?

リアル企業を実例に挙げて資金繰りについて話してきました。今日はその分析を基に診断士試験事例4で必ず出題される経営分析について話していこうと思います。

 

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私のブログで資金繰りネタは多く書いています。資金繰りは現金に焦点を充てる事です。流動比率当座比率に代表される短期安全性の視点です。

ここであなたが中小企業診断士の作問者であると仮定してみましょう。

資金繰りが苦しい企業をあなたが作問者としてつくる場合はどういう特徴の財務諸表を作りますか?

資金繰りをテーマにする際は必ず正常運転資金というワードは避けて通れません。正常運転資金は事業を継続する上で必要な資金ですから、その分お金が必要になります。

という事は、正常運転資金を多くすれば、それだけ現金が出ていくわけです。

正常運転資金=売上債権+棚卸資産ー支払債務ですから、売上債権と棚卸資産を増加させればOKです。

売上債権:いわゆる売掛金受取手形ですが、ここでは売掛金にしておきます。

売掛金を増やす為にはどうしたら良いでしょうか?

鉄板パターンは大手企業を登場させる事です!!

大手企業との取引が開始になったのは良いですが、パワーバランスの関係で売上が現金入金ではなく売掛金になるパターンです。

売上増加するので「めでたし!めでたし!」と見せかけて、資金繰りが悪くなる一方では・・・。最悪は黒字倒産なんてことも有り得るわけです。

 

棚卸資産を増加させるにはどうしたら良いでしょうか?

売れ筋商品とミスマッチな商品を置いて売れ残りとして放置するとか。とにかく商品の売れ残りを多くすれば棚卸資産は増えます。嫌がらせのようですが。

事例2の醤油屋さんの事例でもありましたね。ライバルが新製品を出すたびにB社もバンバン新商品を出してしまうやつ。売れない商品が山積みになって・・・という事例でした。あの事例を事例4で出題したらどうなります?棚卸資産増加により資金繰りが厳しくなって、短期借入金が増えて流動比率が大幅低下する事例が出来ますね。

 大体出題者が事例問題を作るパターンは限られています。これを知っているか?によって対応の仕方が違ってきます。

 

売上債権や棚卸資産が爆発的に増えても、売上がそれ以上に増えていれば回転率の指標は下がります。でも「売上債権回転率や棚卸資産回転率が悪い。」と答えさせるためには「売上ダウンしているのに、売上債権や棚卸資産が上がっている」というミスマッチな状況を作りあげる必要があります。

実はこれ銀行実務でリアル決算書を見ていますが結構多いですね。売上が下がっていれば当然売上債権と棚卸資産は減るはずです。

こういう場合は不良資産が混じっている可能性が大きいです。

取引先が倒産したり、業況悪化により売掛金が回収できないとか・・・。コロナの影響でこういう事例も多くなっていると思います。

あとは売れない在庫が倉庫で山積みになっているとか・・・。こんな事例は一杯転がっています。

 

少し話は逸れましたが、出題者としては事例のテーマを決めるはずです。今回は資金繰りをテーマにしようとか、設備投資をテーマにしようとか・・・。

資金繰りがテーマになれば、当然CF計算書の問題を作るでしょう。CF計算書を問題にする場合は必ず資金繰りが悪い会社を作る必要性が出てきます。営業CFが全く問題無い会社で資金繰りを改善させる訳にはいかないですから。

以上の流れから与件文には売上債権、棚卸資産が増えている根拠を書く必要が出てきます。

少し回りくどい言い方をしていますが、与件文には必ず出題者のヒントが書かれています。最近は露骨なヒントが少ないような気がしますが・・・。

でも何もヒントが無ければアイデア勝負になってしまいます

受験生の皆様は必ず出題者のヒントを捕まえなければなりません。「与件にしがみつく」ってやつです。

これが診断士2次試験で最も重要だと思っています。

今日はここまでにします。

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