中小企業診断士けんけんの部屋

中小企業診断士及び銀行員として受験対策や日常業務を気ままに伝えます。中小企業診断士多年度生に特にお勧めします。

設問文の話②

おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。

 

昨日は設問について話しましたが話は尽きません。今日も最初に設問について書きましょう。昨日の設問を再度見ていきましょう。

平成30年事例1第4問です。

A社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか、中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

 という問題でした。

「題意」と「制約条件」について覚えていますか?

「題意」は社長に聞かれている事です。つまりあなたが答えるべき事になります。

「制約条件」は守るべきルールと書きました。つまり解答に書いたらNGです。

これは意識して下さいね。

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もう少し設問文に着目していきましょう。

「100字以内で助言せよ」とあります。試験には解答用紙がありますから、100字以上で解答を書く人はいないと思いますが・・・。

ただし100字以内と書いてあるので、50字で解答を書きました。これはどうでしょうか?

50字空白があります。これは空白だから得点は0点です。得点チャンスを逃している事になります。

出題者は100字以内と書いています。

という事は出題者は「100字で模範解答を用意しました。」と言っている事と同じです。

つまり50字では完璧に得点を取れても半分くらいの点しか入らないです。

明らかに論点が不足しています。

後で「診断士的に書く」事を説明しますが、訓練していけば字数感覚も身に付きます。

100字で書けと言われれば、大体100字で書けるようになります。これはトレーニングの世界です。

 

もう一つ話します。

中小企業診断士として」とあります。

これどういう事でしょうか?

例えばチャレンジ精神を維持させるためであれば、「下町ロケットノーサイドゲームなどの池井戸ドラマを定期的に研究者に見せる事により熱い想いに浸らせチャレンジ精神を維持させる」なんて助言もあり得ます。私であれば池井戸ドラマを見ればモチベーションアップしてチャレンジ精神が溢れます。

でも絶対的にNGな事は「中小企業診断士として」提案していない事です。

この「中小企業診断士として」というワードは中々奥が深い。人によって解釈が違います。

私の中の定義としては「中小企業診断士としてのセオリーを用いて提案すること」と位置づけしています。

 

中小企業診断士試験は国家試験です。

先ほど私が書いた下町ロケットを見せつける解答はいわゆるアイディア解答です。受験生それぞれがアイディア解答を書いたらどうなると思います?

採点者は採点出来ないと思います。診断士試験がアイディアコンテストという位置づけであれば良いですけど。国家試験なので公平な採点が求められますので。採点者が池井戸作品を大嫌いな人だったら0点です。たぶん。

 

中小企業診断士2次試験は正解が公表されないので、出題者は何を正解として用意しているかは分かりません。

でも「診断士としてのセオリー」は間違いなく存在します。

これから2次試験の勉強を通して、「診断士としてのセオリー」を習得していく事が上達のセオリーです。

以前このブログで、カードバトル理論という勝手に私が名付けた理論を紹介させていただきました。

普通カードバトルを行う場合は、カードは自分では選べません。これが出来たら不公平になります。相手が出してきたカードに対して、今持っている自分のカードで対応するしかありません。その時に持っているカード次第で対応の仕方が変わります。

でも診断士試験の場合は違います。診断士としてのセオリーというカードは自分で用意が出来ます。

相手が出してきたカードを社長から聞かれる事に置き換えてみましょう。

社長が頻繁に聞く事は決まっています。これを鉄板問題と言います。出題者が好んで皆様に問うてくる問題と言えるでしょう。

社長からの鉄板問題がある程度分かっている以上、それに対する答えは想定できます。

 

初学者の方はまだピンとこないかもしれませんが、例をあげると

事例3で「生産管理」という鉄板問題があります。

社長が「生産管理上の問題点を答えよ」というカードを出してきたとします。何もカードを用意していない場合、あなたは一から考えるわけです。「あーじゃない、こーじゃない」いろいろ検討した上で社長に答えを提示します。

ただ「生産管理」と社長から聞かれた場合、診断士としては「生産計画と生産統制」の視点から答えるというセオリーがあります。

「生産計画と生産統制」というカードがあれば、この視点から解答を考えれば良いだけです。

診断士試験は80分しかありません。一から全て考えていては、時間が足りません。

また診断士2次試験は相対試験です。このような鉄板論点では、受験生は鉄板の解答を用意してきます。ここで場違いな解答を提示した場合はどうなります?

他の人が正解しているのに、自分だけ正解していない。相対試験の観点から言えば完全にアウトです。

これからこのブログでも「診断士としてのセオリー」というカードを紹介していきます。皆様一つずつ拾って自分で使いこなせるようになれば合格に一歩近づきます。

頑張っていきましょう。今日はここまでにします。

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