中小企業診断士けんけんの部屋

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設問間の関連(事例1)

おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。

 

平成25年事例1を例に設問分析を解説してきました。事例1は設問文の表現が曖昧で「ちょっと何言ってるか分からない」サンドウィッチマン状態になる事が多いです。

なので設問分析で「何が聞かれているのか?」をしっかり把握する事が重要になります。しっかり設問分析トレーニングをしていきましょう。

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私の中で重要だと思っている事が設問構造です。事例1では特に重要だと思います。

今日は良くある設問1、設問2というような問われ方をさせた際の考え方を見ていきましょう。

平成28年事例1を題材に話していきます。解いた事が無い人でも分かるように話していきますのでご安心を。

では解説していきます。

 

第1問

業績が好調であったA社の3代目社長の時代に進められた事業展開について、以下の設問に答えよ。

(設問1)

当初立ち上げた一般印刷事業などの事業展開によってA社は成長を遂げることができた。その要因として、どのようなことが考えられるか。100字以内で述べよ。

(設問2)

1990年代後半になっても売上の大半を学校アルバム事業が占めており、A社の3代目社長が推し進めた新規事業が大きな成果を上げてきたとはいえない状況であった。

その要因として、どのようなことが考えられるか。100字以内で述べよ。

 

第1問のリード文で3代目社長に進められた過去の事業展開の設問であると分かります。特に重要な点が「3代目社長の時代」「進められた」という事です。

「3代目社長の時代」というのは、ある意味時制を表しています。第1問を解く時には与件文の「3代目社長」が書いてある箇所から根拠を抽出しなければなりません。また「進められた」とあるので過去の話になります。

 

設問1では「一般印刷事業によってA社が成長を遂げた要因」について聞かれています。設問2では「1990年代後半」の「3代目社長が推し進めた」「新規事業」が大きな成果があげられなかった要因が聞かれています。

 

設問1が成功要因、設問2が失敗要因を聞いています。

ここで質問をします。

出題者はなんで成功要因や失敗要因を聞いているのでしょうか?

 

私は出題者ではないので明確な答えを出せませんが・・・。私なりの解答は

「成功要因は今後も活かせ。失敗要因は今後繰り返さない。」という事です。

今後のA社に対して助言するために、成功要因、失敗要因を分析させています。

それも第1問、第2問と別の問題にはせずに、第1問の設問1と設問2という形で質問しています。これは設問1と設問2が関連している事を意味しています。

設問分析や解答を導く際に必ず設問1と設問2の関連を意識して下さいね。全く関係が無ければこういう質問形態は取りませんので。

 

成功要因や失敗要因の活用は試験で使えるテクニックになります!

 

そして第2問です。

A社の現社長(5代目)の経営革新に関連して、以下の設問に答えよ。

(設問1)

A社が、新規アルバム事業を拡大していく際に留意すべき点について、これまでの学校アルバム事業の展開との違いを考慮しながら、中小企業診断士として、どのような助言をするか。100字以内で述べよ。

(設問2)

A社では、これまで、学校アルバム事業を中核に据えた機能別組織体制を採用していたが、複数間で全社的に人材の流動性を確保する組織に改変した理由を100字以内で述べよ。

 

 リード文を見ると第2問は5代目社長の経営革新について聞いています。

第1問は3代目でした。「5代目社長」というワードは要注意でしたね。時制を表すワードになります。与件文から解答の根拠を探す時も5代目の事が書いてある段落に注目する必要があります。

 

設問1では学校アルバムでは無くて新規アルバム事業を展開していきます。

設問2では新規アルバムを展開していく際に機能別組織から複数間で全社的に人材の流動性を確保する組織に改変した理由を問われています。

 

設問1と設問2の関連性はどうでしょうか?

設問1でA社は新規アルバム事業へ展開しています。

設問2は新規アルバム事業を展開した際の組織について聞かれています。

組織は戦略に従うですよ。

第2問は5代目社長が新規アルバム事業を展開した際の全体戦略と組織戦略をそれぞれの設問で聞いている事になります。

 

第3問です。

業績低迷が続くA社が有能な人材を確保していくためには、どういった人事施策を導入することが有効であると考えられるか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

 

この問題はA社の今後の人事施策について問われています。設問1、設問2という出題形式ではなく単独の設問です。

 

今日覚えていただきたいことは

・設問1と設問2のような問われ方をした際は関連性付けて考える事

・成功体験、失敗体験は今後のA社を助言する際に使えるテクニック

・組織は戦略に従う

この3点です。明日は設問間の関連性の続きの論点を見ていきましょう。

ではまた明日へ。

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