おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
いきなり告知ですいません。
令和元年事例1の設問と与件を徹底分析していますので紹介しますのでご紹介をさせていただきます。良かったら覗いてみて下さい。
事例3について話しています。事例3は安定的に得点が可能な事例です。
初学者の人は事例3と事例4を強化した方が良いと思っています。個人的には・・・。
事例3は素直だから、事例4は答えがはっきりしているからです。
多年度生の人は各事例を万遍なく勉強しましょう。
なんだ・・・と思われるかもしれません。
事例4で勝負を決めようと思っている人がいるかもしれません。
それでも良いのですが、私はあまりお勧めしません。
昨年の事例4しか解いた事が無い人は難易度は低いと思うかもしれないですが、昔の事例4を知る人間からすれば、事例4一点突破作戦はリスクが高すぎます。
多年度生はやはりどの事例でも対応できる力を付けて試験に挑みたいですね。年に1回の試験でリスクは犯したくないですし。実力を付ける裏技も無く地道な努力が必要という事ですね・・・。
さて今日は平成25年事例3の第2問を解説していきます。
問題はこちらです。
第2問(配点40点)
C社では、顧客からの問い合わせに迅速に対応するため、また、短納期化に対応するため、技術部内の情報共有化や業務効率化を図る計画である。この計画について、以下の設問に答えよ。
(設問1)
技術部内で共有化が必要と考える具体的情報名を80字以内であげよ。
(設問2)
技術部内の業務効率化を図るために必要な具体的改善内容を120字以内で述べよ。
まずはリード文を良く読みましょう。
C社では、顧客からの問い合わせに迅速に対応するため、また、短納期化に対応するため、技術部内の情報共有化や業務効率化を図る計画である。
顧客からの問い合わせに迅速に対応するため
短納期化に対応するため
「ため」があるので「目的」です。C社は顧客からの問い合わせに迅速に対応出来ていない。短納期に対応出来ていない事が分かります。
技術部内の情報共有化や業務効率化を図る計画である。
これから「技術部内の情報共有化」や「業務効率化」が図れていない事が分かります。
これを繋げると
「技術部内の情報共有化」や「業務効率化」が出来ていないために「顧客からの問い合わせに迅速に対応出来ていない」「短納期に対応出来ていない」事が分かります。
この問題は設問1で「技術部内の情報共有化」設問2で「技術部内の業務効率化」をそれぞれ解決していきます。
この問題で問われている事は事例3頻出論点「共有化」の論点です。
事例3の場合はムダがいっぱい事例に潜んでおります。
この問題においても与件にムダが多く潜んでいます。
与件文にはこう書いてあります。
受注、現地調査、設計は技術部内で受注物件ごとに専任された設計担当者が担当し、通信施設での調査事項や設計変更などの内容は担当している設計担当者しか分からない。
と与件文にあります。
「受注物件ごとに」「専任された設計担当者」
「調査事項や設計変更などの内容は担当している設計担当者しか分からない」
この「ごと」「しか」という言葉は事例3ではチェックして欲しいです。
基本情報はみんなで共有しましょう!!というスタンスです。
「ごと」「しか」ではみんなで情報を共有している事にはならないです。
また事例3では出来ていない事を出来るようにする、ただこれだけです。
出来ていない事は与件文に露骨に書いてあります。
「設計要素のライブラリー化などは行われていない」
「標準化やデータの共有化は図れておらず」
これを出来るように解答に反映させるだけの事です。
あとこういう表現もあります。
「設計担当者各人がそれぞれ独自に使用している」
「各人」「それぞれ」「独自に」
もう分かりますよね。
情報などはみんなで共有。設計担当者各人ではダメなのです。
「それぞれ」「独自に」を解消するために「共有化」を図るわけです。
第2問はこれくらいにしておきます。
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