中小企業診断士けんけんの部屋

中小企業診断士及び銀行員として受験対策や日常業務を気ままに伝えます。中小企業診断士多年度生に特にお勧めします。

昔の過去問シリーズ 平成20年事例Ⅱ

おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。

 

今日は平成20年事例Ⅱを紹介します。

この事例は大変面白いです。そして現在の本試験で使えるエッセンスが山盛りに入っています。なので私も、「ファイトマンマンよ!」って感じで紹介します。

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B社は老舗の温泉旅館です。一泊二食付きで50,000円。

お客様に「非日常」を味わっていただくために「心を和ませる静寂への誘い」をコンセプトとしています。

仲居10名、部屋数10室であり仲居一人が一部屋を担当する「きめ細かい対応」が強みになります。

 一泊50,000円でも予約が取れないそうですよ。

私には高すぎて一生泊まれないです・・・。

「静寂さ」と「和み」を大切にして子供NG。地産地消の懐石料理、読書コーナーを設けていたり、茶会や陶芸教室も開催されています。和尽くしといったところでしょうか。

B社があるH温泉はもともと地元の人に利用されていましたが、傷や皮膚病、内臓疾患に効能があるとの評判から遠方から当時客が訪れるようになりました。

しかし、H温泉に脅威が襲い掛かります。高級分譲マンションがバンバン立ち始H温泉に湧き出す温泉量に対して需要が超過するとあります。簡単に言うと湯量が足りないのです。沸かし湯の助けを借りている状態・・・。これじゃ自宅の風呂で良いんじゃねってなりますね。

当然、来客数が減少します。近隣の旅館は外国資本に買収されて低価格旅館になっていきました。今後もこの流れは止まらないそうです。

 

H温泉には外国人観光客が増えてきています。外国人観光客は和風旅館の風情を楽しみたいそうで、温泉組合の観光案内所には問い合わせが多数あります。

変化はまだ続きます。H温泉の近くの高速道路のインターチェンジにアウトレットモールが出来るそうです。都心から1時間30分で着く距離です。

 

B社は3代目社長が毛筆で書くお礼状を宿泊客に出して、関係性を強化させクチコミを誘発させておりますが、建物や設備の老朽化が激しい、平日の予約に空きがでるなどの問題が起こっています。

ここままではヤバいと感じた4代目若女将登場!!建物を建て替えと客室の追加、和洋折衷のコンセプト転換を図ろうとしています。

ちなみに地産地消を基本とするB社は地元食材を昔からのなじみ客には販売しています。そして地元の農家が展開するみかん狩りやイチゴ狩りも増えてきたそうです。

 

まあこんなストーリーです。

事例Ⅱ定番のストーリー展開ですね!!

事例Ⅱでチェックすべき点はこちらです。

・B社の経営資源<強み:S>

・ターゲット

・競合

・機会<O>

 

 設問を見ましょう。

第1問では過去のB社の強みが問われています。

過去のB社の強みが問われたパターンは2つです。

①過去のB社を振り返りを行い今後改善していくパターン

②過去の強みを今後も活かしていくパターン

多分①の方が多いです。

これが与件抜出でOKですが、多分マス目以上に解答候補が出てくることが多いです。

解答要素に優先順位を付けて答案を書きます。全て盛り込む解答では読みにくいからです。

 

第2問はB社の予約客が減少した要因が聞かれています。

ここで外部環境のせいにしないで下さいね。売上が減ったのは景気のせいじゃ・・・と言っている社長と同じです。

ここでは解答を2つ答えよとあるので、1つは外部環境要因でも良いですが、もう1つはB社の事を書くべきだと思います。

 

第3問は4代目拡大構想のマーケティング上の問題について聞かれています。

そりゃ和の風情がある旅館を全部ぶち壊したのですから・・・。

ターゲットも和風旅館の風情を楽しみたい外国人観光客と与件にありますし、既存のお客様も黙ってないでしょうね。

 

第4問は設問1で既存顧客へのプロモーションどうする?設問2で新規顧客をどう増やす?事が聞かれています。

既存顧客は関係性強化が大切です。関係性強化からクチコミ促進する事が多いと思います。関係性強化から再度来店を促したり・・・。いろいろな手段はあります。

新規顧客をどう増やすか。イベントを開いたり、新規顧客との接点の場を持つパターンが多いです。またB社の経営資源をフル活用します。

そして忘れてならない事が「ターゲットは誰なのか」を明確にする事です。

ターゲットが違えばプロモーションのやり方も変わりますので・・・。

 

第5問はH温泉組合と地元で協業ベースでの新規事業が聞かれています。

令和元年事例Ⅱでも出題されましたね。協業して何やるの?みたいな出題が・・・。

そう考えると試験傾向は昔から変わらないように気がしています。表面的な違いはありますけれども。

それもこの問題はB社では無くH温泉組合の事を聞かれています。しかし、考え方は一緒です。
H温泉の経営資源と地元の経営資源をフル活用すれば大丈夫です。

 

平成20年事例Ⅱは今振り返っても良問だと思います。ザ・事例Ⅱという感じです。

解かなくても良いのでストーリーを味わい考えていただければ幸いです。

 

では今日はここまでにします。

ではまた明日へ。

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