おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
中小企業2次試験も終わりまして、受験生の皆様はどうお過ごしですか?
私は再現答案を試験当日に作りました。
「これで暫く遊ぶぞ!!」と思っていましたが、やはりいろいろな事が気になってネットを検索したり予備校の解答速報を見比べたりする日々が続きました。
昨年の試験は自分の手応えはかなりありました。合格可能性は十分にあるはず!と思いましたが、2次試験も過去4回落ち続けている訳で・・・。
しかし、合格後は結構忙しい日々になる事になるでしょうから、今のうちに家族との時間を過ごすとか、遊びまくるとかしておいた方が良いのかもしれません。
皆様の合格を祈願しております。
このブログも徐々に中小企業診断士試験ネタから中小企業診断士の実務ネタにシフトしていこうと思います。
診断士試験ネタはあまり書く事がありません。毎日記事を書き続けたので、書きたい事は大体書きました。
これからは毎日更新は難しいですが、銀行ネタや診断士実務ネタをつぶやいていきたいと思います。
ただ、今年の事例は振り返らなければならないと思っています。
今年の診断士試験全体の感想といえば、過去問通りで別に傾向は変わっていないと思います。
これは簡単だったと言っている訳ではなく、過去問のセオリー通りの出題だったという事です。そんなに簡単な問題は診断士試験では出ませんが、過去問のセオリーを分かっている人であれば得点可能性は高いと思います。
ちまたでは事例Ⅳがめちゃむずいという話ですが、難しい問題では差はあまり付きません。だってみんな出来ないですもの・・・。
「事例Ⅳは裏切らないと言っていたのに・・・」と私も受験生当時は思っていました。
しかし、事例Ⅳは点数を積み上げていくものです。今年も計算過程を書く問題で採点者に分かりやすくプレゼンテーションを行えば点数はそこそこ行くと思います。
事例Ⅳは普通に採点して得点が悪くても、相対評価ですから。自分が40点位しか取れていなくてもみんなが30点しか取れていなければそれだけで合格点に届いている可能性は高いという事です。
多分事例Ⅰと事例Ⅱで差が付くような気がします。個人的な感想ですが。
事例Ⅲはタイムマネジメントがきつかったですね。
設問の切り分けが難しいので、割り切って解答された方の方が得点は高い可能性があります。
まずは事例Ⅰです。
これは正に過去問通りの論点です。真新しいことはあまり無かったと思います。
やはりこの試験の王道の学習は過去問にあることが証明されました。
ただ過去の事例との違いを敢えて言うならば、従来の事例Ⅰのパターンはこうでした。
①過去のA社は成功していた
②外部環境の変化
③A社の全体戦略の変更
④A社の組織変更
⑤A社の人事変更
この①→⑤の流れでストーリー展開されます。
通常は①②で過去のA社を分析させて、③以降で今後のA社について検討していきます。
令和2年もこのストーリー展開です。
①過去のA社:戦後最盛期に酒造事業で年間2億円以上を売り上げていた
②外部環境の変化:日本酒の国内消費量の大幅減少→売上高が半分以上落ち込み+後継者不在による廃業危機
③A社の全体戦略の変更
・A社長祖父によるA社の友好的買収
・飲食業、高級旅館と多角化戦略
・老舗ブランドを活かしたインバウンド観光客を取り込み地域活性化
①→③まではこの流れでストーリー展開されます。
ただし昨年までの過去問は外部環境の変化が訪れて、今後のA社ついての戦略・組織・人事について聞かれる事が多かったですが、令和2年度はA社が行った戦略・組織戦略が淡々と与件文に書かれています。
試験直前のブログで事例Ⅰ対策について書きました。
この記事の中で
「 みんな一丸!!やる気マンマンだぜ!!」これが事例ⅠA社の理想像です。
と書きましたが、今年の事例ⅠのA社はそんな感じが滲みだす事例だったんじゃないですか?
細かい点が今後検証していきますが、今後は人事管理は前近代的である書いてありますが、全体的には一体感のある組織が実現できていました。
これはA社の成功事例として来年以降の診断士2次試験を受ける方にはインプットしておいた方が良い内容だと思います。
今日はここまでにします。
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