おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
今日の動画はOfiicial髭男dismの「115万キロのフィルム」です。
大体ここに貼った動画を聞きながらブログを書いています。
私の趣味なので、お付き合い下さい。
Official髭男dism - 115万キロのフィルム[Official Live Video]
令和2年事例Ⅰの検証も最終回です。8回に渡ってお送りしました。
これ事例Ⅱと事例Ⅲも書くパワーが湧くか不安ですが・・・。
今日は第4問です。
<設問>
将来、祖父の立ち上げた企業グループの総師となるA社長が、グループ全体の人事制度を確立していくためには、どのような点に留意すべきか。中小企業診断士として100字以内で助言せよ。
人事施策の問題です。
何でも書けそうな問題ほど要注意ということで・・・。
・気を付けなければならない事は「グループ全体の人事制度」を確立する事です。
A社単体では無いことを意識しなければなりません。
グループといっても飲食店・高級旅館・酒蔵・日本酒バーとやっている事が違う訳なので評価基準の問題は出てくるでしょう。
・与件を見ていきましょう。
第12段落に「A社の人事管理は、伝統的な家族主義的経営や祖父の経験や勘をベースとした前近代的なものであることは否めない」「年功序列型賃金が基本とある」とあります。
「前近代的な人事管理からの脱却」がテーマです。
年功序列型賃金が基本とありますので、成果給導入は入れておくべきでしょう。
・9段落にこんな記述がありました。
「A社社長は酒造りを学びながら、一方でこれらの社員と共に現場で働き、全ての仕事の流れを確認していくと同時に、その能力を見極めることにも努めた」とあります。
A社長自身が能力を見極めていました。
A社長がグループの総帥になったら、誰が評価しますか?
管理者育成の視点も解答候補に挙がります。
・A社は組織のライフサイクルモデルではまだ起業家段階から共同体段階です。
設問に将来とありますので今後の話です。
今後系の問題の場合、A社の成功体験・失敗体験を活かす視点を解答に使えます。
第11段落にファミリービジネスの中にあっても、血縁関係がない人材が若き執行役員として抜擢されています。また総務担当責任者も若い女性社員が抜擢されています。
A社は同族企業です。また社員も正社員、非正規社員がおり、その中身も若手、ベテラン、外国人と多様な人材が集まっています。
「能力のある人間を血縁関係とは関係無く抜擢する」事が成功体験として描かれています。これは今後も活用していかなければなりません。
<解答例>
留意点は、①優秀な人材確保のために成果給を一部導入や血縁関係や年齢によらず能力ある社員を責任者に抜擢する。②グループ間の特性を考慮した上で公平公正な評価基準策定や適正な能力評価が出来る管理者を育成する。
効果が薄いような気がしますが、100字でまとめるのは結構編集能力がいります。
80分ではこんな感じでしょうか。
令和2年事例Ⅰについてはこれで終わります。どうだったでしょうか。
解答手順を書いていきましたが、おさらいです。
①設問文から解答になりそうな事を想定しておく
②与件文と紐づける
③与件文をなるべく活用して書く。
これだけです。
私の場合はなるべく知識を使わないように敢えて意識しています。
1次知識が重要だと言いますが、私は少し違うような気がしています。
2次試験の過去問から導かれる知識が必要だと思います。
ただ単に企業経営理論のテキストを勉強すれば2次試験の成績が安定する訳ではありません。
そして、解答はベタな論点で書くことを意識しています。
私の解答は誰でも書けます。難しい事は書いていないと思います。
こんな感じで良いと思いますが・・・。
中小企業の社長を唸らせてもしょうがないじゃないですか。
「いかに分かりやすい解答を書くか」私はこれにこだわっていました。
ただし2次試験は正解が公表されないので、何が正解か分かりません。
しかし、与件文、問題文から妥当性のある解答を導き出せれば良い思っています。
そしてA社の事を考えた解答を書けるか?これに尽きるのではないでしょうか。
では今日はこのへんで。
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